【専門家が解説】果物は太る!の真実とダイエットに効果的な食べ方!

「ダイエット中だけど、甘いものが食べたい・・・!」

そんな時、果物なら身体にも良いし大丈夫でしょ!と思っている方は意外と多いのではないでしょうか?

たしかに、果物にはビタミンやミネラルなど、身体に嬉しい栄養素がたくさん。

ですが、食べ方を間違えると、果物は太る原因にもなってしまいます・・・

今回は、果物を食べるとなぜ太るのか、また、ダイエットに効果的な食べ方についてもご紹介していきます^^

トレーナー
この記事は【ダイエット専門のパーソナルトレーナー】による監修の元、作成してあります。

【真実】果物は太る!原因とメカニズムを解説

果物と聞くと…

  • 身体に良さそう!
  • ビタミン・ミネラルが多そう!
  • たくさん食べても太らなさそう!

といったイメージを持っている方はけっこう多いと思います。

果物には、疲労回復や生活習慣病の予防、便秘の解消や美肌効果など、嬉しい効果がたくさん。

ですが、食べ過ぎてしまうと「太る原因」にもなってしまうのです・・・

果物で太るのは果糖が原因だった!

実は、果物を食べ過ぎると果糖(フルクトース)の取り過ぎになり、このことが原因で太ってしまいます。

お客さま
え…?それは本当なんですか?
果糖が原因で太るなんて、今までに聞いたことないんですけど・・・
トレーナー
まあ、そりゃそうだと思います。笑
多くの人は「白ごはん」や「高カロリー食」で太ると思い込んでいますからね。

まさか、果物に含まれる果糖(フルクトース)が原因で太るなんて・・・

多くの人にとっては、きっと想像もできなかったのではないでしょうか?

果糖が脂肪に変わるメカニズムとは?

お客さま
じゃあ、どうして果糖(フルクトース)をたくさん摂ると太ってしまうんですか…?
トレーナー
それは、果糖(フルクトース)が体内に入ってくると、問答無用でその全てを脂肪に変えてしまうという身体のルールがあるからなんです。
トレーナー
では、この「ルール」について詳しくご説明していきましょう^^

まず、体内に入ってきた果糖は、小腸から吸収されて肝臓へと運ばれていきます。

(↑ここまでは、ごはん・パンなどのブドウ糖、肉・魚などのタンパク質とまったく同じ)

でも、ここから先はある理由により、果糖はそのままの形では血中には流せないのです…!

【ある理由とは?】

もともと果糖には、赤血球(血中タンパク質)と非常にくっつきやすい特性があります。
そのため、もし肝臓から「そのままの形」で血中に流してしまうと・・・

赤血球(血中タンパク質)とたくさんくっつき始める…
⬇︎
2つが合わさると、赤血球のサイズが大きくなる!

⬇︎
血管を流れるときに、末端の細い血管を目詰まりさせる危険性がある!

すると、嘔吐や頭痛、倦怠感や呼吸の乱れなど、身体にさまざまな症状が現れます。

(これって、身体にとっては明らかにマイナスですよね…?)

だから人間には、予めこのようなリスクを回避する仕組みが備わっています。

それが、体内に入っきた果糖はすべて脂肪に変えてから流すというルールなのです!

トレーナー
そのまま流すと問題が起きてしまう果糖でも、肝臓ですべて脂肪に変えてから流せば、身体にとっては安心・安全ですからね^^

果物の食べ過ぎには注意しよう!

とはいえ・・・

これは身体にとっては安心・安全であるというだけの話です。

トレーナー

ここまで読んでくださった方なら、もう私が言いたいことはわかるはず^^
たとえ身体にとっては安全でも、ダイエット中に果物をたくさん食べ過ぎると…

「果糖の摂りすぎ=脂肪蓄積が進む」という大惨事にもなりかねません。
身体に良いからと言って、果物ばかりを多く食べるのはやめましょう…!

実際、TVで「パイナップルが身体に良い」と聞いて、ダイエット中にそればかり食べていたお客様に、それを控えるようにアドバイスすると・・・

スーっと、簡単に「2kg」痩せました。

果物には、身体に嬉しい成分がたくさん入っているし、お菓子などを食べるよりも太りにくいと思われがちですが、やはり食べ過ぎは良くないのです!

トレーナー
果糖(フルクトース)を摂りすぎると体脂肪が増える!ということを忘れずに、量を考えて上手に食べることを心がけましょう^^

ダイエットに効果的!太らない果物の食べ方を紹介

お客さま
そう言われても、果物は手軽に食べられるし、甘くておいしいからなぁ・・・
果糖が脂肪に変わることはわかったけど、食べずに我慢するのは辛いかも。。

こんなふうに、果物をまったく食べずに我慢するのも逆にストレスですよね?

そこで、ダイエットにも効果的な「太らない果物の食べ方」をご紹介いたします^^

朝フルーツだけの朝食はやめる!

トレーナー
まず、朝食を果物だけにするのは絶対にオススメできません!

なぜなら、栄養不足になるので満腹感が得られず、すぐにお腹がすいてしまうからです。

つまり、果物だけでは「朝の身体に必要な栄養素」を十分に満たすことができないのです。

【朝の身体に必要な栄養素】

① 炭水化物(ごはん、パン)
➡︎ 1日の集中力をアップさせる。

② たんぱく質(卵、魚、ハム、チーズ)
➡︎ 体内時計のリセット、体温を上げ身体を目覚めさせる。

③ ビタミン・ミネラル(野菜、果物)
➡︎ 活力をつける、腸内環境を整える。

1日を活動的に過ごすためにも、また、ダイエットに取り組む体力をつけるためにも、朝の食事はとても重要です。

(↑もちろん、これは朝食に限ったことではなく、昼食や夕食にも同じことが言えます。)

果物だけで食事を済ませるのではなく、全体のバランスを考えて食べるようにしましょう^^

トレーナー
もし、朝食に果物を食べたい場合には、次の「食後のデザートとして軽めに食べる」を参考にしてみてください。

食後のデザートとして軽めに食べる!

そもそも、果物のポジションは皆さんもご存知のとおり・・・

  • 食後のデザート
  • 食間のお口直し
  • 15時のおやつ

などが最適であり、食事を締めくくる「デザートの役割」などが一番しっくりくるのです。

「りんごダイエット」などが一時期流行りましたが、痩せたのはいいいけど栄養不足に陥り、多くの方がストレスを抱えてリバウンドしてしまった事例がよく知られています。

  • みかん ➡︎ 1~2個
  • りんご ➡︎ 1/2個
  • いちご ➡︎ 5~6粒

大きさにもよりますが、ダイエット中ならこのくらいが1日の目安でしょうね^^

あくまで果物は、極端にたくさん食べるのではなく、食後のデザートやおやつとして軽めに食べることが向いているのです。

食事に彩りを添えるものとして、美味しいフルーツの味を適度に楽しむことがベストです。

トレーナー
ちなみに果物には、消化をたすける作用や、体内の脂質の酸化を防いだり、余分な脂質の排泄を促す成分も含まれています。
こういった面からも「デザート」としてのポジションがやっぱり最適ですね^^

まとめ

さて、今回のブログ内容についてはいかがでしたでしょうか?

一見、ヘルシーでたくさん食べても太らないと思われがちな果物・・・

そんな果物にも、果糖(フルクトース)という太る要素が含まれていることがわかりましたね。

ですが、身体に嬉しい栄養素もたっぷりあるのも事実です。

くれぐれも摂りすぎには注意して、ご紹介した「太らない果物の食べ方」をぜひ取り入れみてくださいね^^